叔母はイヴとナナのお散歩に、時々のお付き合いをします。
その叔母がなにしろ感心することがあります。
方向音痴の叔母にとって、イヴとナナは安心して道を委せられる存在なのです。
彼女たちの後を追えば、必ず家に辿り着くのですから。 |
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庭の椿が満開です。
重そうなほどにたくさんの飾りをつけ、足下にも紅の絨毯を広げ、
まさに艶やかな佇まいを誇っている椿。
年に一度の晴れ舞台を誰に見せましょうか。
観客はイヴとナナですか |
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寒さも和らぎ、すっかり春らしい空気の中、一人と2匹はお散歩を満喫していました。
すると、前方にカメラを手にしている60代のおじ様がこちらに向かって来ます。
さて、何事でしょう?
後ろを振り向いても誰もいません。
広い道路には私たちだけです。
その男性はカメラを構えて小走りに近寄って来ます。
後ろからは奥様らしき女性がにこにこと微笑みかけています。
「車で追い掛けてきました。花カゴを持った犬、なかなか面白いです。」
ちょっとだけ芸能人になった気分でしょうか。
後日、友人に話しましたところ・・・
「あなたも一緒にポーズを取ったんじゃないでしょうね?」ですって。 |
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2000年、3月15日、イヴは10歳の誕生日を迎えました。
もう、こんなに時間が経ってしまったのでしょうか。
イヴがいることの幸せを噛みしめながら、生活を共にしてきました。
特別なこの日、特別に作ってもらったバースデーケーキを前にして、
イヴは笑っているようです。
10本のローソクも揺らめきながら笑っています。
この一時をカメラにパチリ。
私の心にもパチリ。
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友人たちの子供を捕まえては、獣医さんになってねと私は願いを掛けます。
うれしいことに、その道に進もうとしているお子さんもいます。
ある日、そんな友人の一人と私は、その娘さんに獣医さんになるように勧めていました。
すると、その娘さんが言いました。
「わかった。私、獣医さんのお嫁さんになる。」
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毎日、毎日、一緒に起きて、
毎日、毎日、一緒にソファに座って、
毎日、毎日、一緒にご飯を食べて、
毎日、毎日、一緒にお散歩をして、
毎日、毎日、一緒に仲良く眠って、
毎日、毎日、可愛いね。 |
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最近、ブレードなんとかと言う健康グッズを買った。
長い板状の真ん中を握って端っこをブルブルと揺らし、
その振動で体のあちこちの筋肉を鍛えると言うのだ。
体に対して平行に持ったり、垂直に持ったりする。
腰を落とし、このブルブル板を体の前に置いて揺らすと、
なにやら私は怪しい宗教の教祖になったような気がするのだ。
私の後ろでは、イヴとナナが胡散臭い顔で見上げている。 |
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