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インターネットに住む犬達
ホームページでデビューをしてから、
イヴとナナはネットの世界でも暮らすようになりました。
同じく仲間となったインターネットの犬達。
イヴとナナは、今日も彼らと共に四角い箱の中に姿を映すのです。
初夏
もうかなりのお気に入りになってしまった松林の散歩道。
小道の脇や花壇に時々の花が咲きます。
ついこの前まで、菖蒲がその上品な姿で私たちの目を虜にしていました。
今は王冠を頂かない緑の姿だけです。
若さを誇っていた紫陽花は、熟女に姿を変えました。
池には覆い尽くすほどの蓮のクリーム色の花が、もう少しで栄華を極めようとしています。
夾竹桃の濃いピンクの色が少しだけ主張をし始め、私たちを夏へと誘います。
そして今日、宮崎の県花、はまゆうが少女のようにそっと顔を出しているのを見つけました。
つばらつばら
今日もお散歩です。
うねうねとした小道が松林の中を幾筋も通っています。
イヴとナナの息づかい、鳥のさえずりと羽ばたき、木々の落葉する音が、しーんとした中に
彩りを添えます。
その小道に、小さな標が所々にあります。
万葉集の句が刻まれているそれは、なにかしらこの松林にとてもぴったりです。
足を止めました。
「つばらつばら・・・」
家に帰ってから、この句を調べてみることにしましょう
見る
イヴとナナの子供達孫達を見る。
彼らの中のイヴとナナを見る。
切なく愛おしい気持ちで見る。
ボクの名はラブ
向こうからやけに威勢の良いラブラドールがやって来ました。
リードを引く女性はニコニコとして、その傍らには少年と少女が続いています。
この威勢の良いラブラドールは、なんとナナの孫息子だったのです。
すでに母犬のエルを越える体型になっています。
とっても立派な青年犬に成長して、また私の楽しみが増えました。
小さな事件 
別にどうと言うこともない一日でしたが、一つだけ驚いたことがありました。
散歩中、放し飼いで遊んでいたゴールデンが、うちのナナに向かって突進してきたのです。
ナナはガルっと言いつつ、ちょっとしたもみ合いになりました。
血相を変えて追いかけてきたのは飼い主のお兄ちゃん。
やっとのことでゴールデンをねじ伏せました。
ゴールデンは芝生の上でフセをし、飼い主に説教されていました。
反省している姿が可愛かったので、許してしまいましたが、ナナが傷つくようなことでもあれば、
私は許さなかったと思います。
去勢していない犬は、どうしても異性の犬が気になります。
自分の犬は大丈夫と言う考えは、飼い主だからこそ、大丈夫なのです。
良く知っているつもりの愛犬が、他人や他の犬には飼い主さえ 
予測出来ない行動を取ることがあります。
自分も含めて、肝に銘じる事件でした。