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マーキング
ある日のこと、イヴとナナが散歩中にオシッコをした。
すると、後ろから来たオスらしき犬が匂いを嗅いでいる。
犬はしきりと匂いを嗅いでいる。
まだまだしつこく嗅いでいる。
イヴもナナもまだまだ捨てたものじゃないのだと飼い主は思う。
満足して歩きだそうとしたその時である。
犬はそのポイントにウンチした。
イヴの不機嫌
一昨日の夜のこと。
夜の闇は周囲の音さえ消している。
お化けが出ても不思議ではない丑三つ時・・・。
寝室でイヴがバタバタと歩き回り、ついに部屋から出たいと吠える。
こういうことが、1年に数回あるのだ。
いったいなんだろう。
オシッコ?
いや、どうも違うようだ。
お腹が空いて眠れないらしい・・・。
思わず魅了されるのは秋の空だ。
夕方の散歩では、日に日に変わる美しさを楽しむ。
薄くなったブルーにピンクやオレンジが溶け合う夕暮れ時は最高だ。
思わずデジカメのシャッターを押す。
雪探し
お正月、雪探しに出かけました。
イヴとナナは雪を知らないのです。
南国の犬ですもの。
でも、一度くらいは体験させてあげたいと思ったのです。
さて、どこへ行きましょう。
阿蘇にはあるかな?
思いつきの旅は始まりました。
阿蘇へ登るにつれて、車は霧にすっかりと包まれました。
雪どころではない深い霧です。
それでも、道の端にちらちらと白い物を発見しました。
積もるというより、雪だまりです。
でも、一応、そこにあるわけですから、良しとしましょう。
霙混じりの霧の中、ジャリジャリした道路にイヴとナナを車から出しました。
イヴとナナの反応や如何に? ナナは不思議そうに鼻をつっこみ、イヴはオシッコしました。
カメラマン
毎日行っている森林公園の一角に広い梅園があります。
今年もそろそろ咲いているのではないかと、足を伸ばしました。
ポケットにはデジカメ。
梅をバックにイヴとナナのステキな画像を期待しましょう。
すると、普段は人の姿を見かけない梅園が賑わっています。
イヴとナナを連れていた私は女性の声に振り向きました。
「もっとゆっくり歩いて〜、ゆっくり歩いて〜」
声の方を見ますと、カメラを持った女性が急ぎ足で追っています。
どうやらカメラが趣味の人のようです。
思いがけず犬が現れたので、題材になったのでしょうか。
カメラマンの注文に、私とイヴ・ナナは方向を変えたりしながら歩きました。
気付けば梅園の最後に来ています。
結局、ポケットのデジカメは出番ナシ。
梅が咲いている間に、また来ようね、イヴちゃん、ナナちゃん。
梅園にて
空は豊かな青。
木々には薄いピンク、濃いピンク、白い花。
縫って歩くは犬2匹。
そして私。