散歩道、最近、ちょっとした騒動だ。
遊歩道近くの家から子犬達の泣き声が聞こえるのだ。
どうやら子犬が生まれたらしい。
日に日に大きくなる子犬達、段々その数が少なくなってきたみたい。
今は、やんちゃな2匹が元気に遊ぶ。
飼い主は首輪もせずに放し飼いだ。
側を通ると必ず高い声で吠える。
垣根の茂みから顔を出し、おっかなびっくりきゃんきゃんきゃん。
イヴはしらんぷりを決め込み、ナナは容赦のない態度を構える。
小さな子犬達はでっかい犬2匹に勇気を振り絞って吠え掛かる。
心を伝える小さなシッポは、残念ながら後ろ足の間に巻かれている。
がんばれ、がんばれ、小さな勇者たち。
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時折、秋田犬に出会います。
イヴとナナを連れていると、私はちょっぴり警戒します。
なぜなら、散歩中の老婦人はこの大型犬に力負けしているようなのです。
彼女は私を見ると、コースを変えてくれます。
時には、彼女と私はコースチェンジを遠くからジェスチャーで伝えます。
『私はこっち、あなたは?』
私はこの老婦人に近くでお目に掛かったことはありません。
ですから、ばったりお会いしても知らずに通り過ぎることでしょう。
この優しいご婦人に会って、お話などしてみたい気になるのです。
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お向かいの犬はダンと言います。
静かな良い子です。
飼い主さん一家にも、このお家を訪ねる人たちにも可愛がられているようです。
私はこのダンがとっても気になります。
彼が顔を出している時は声を掛けるのですが、私はまるきり無視されます。
しかも近寄ると唸られてしまうのです。
原因はうちのナナです。
ナナは家を出てダンを見るなり、いつも威嚇するのです。
私はこのナナの飼い主。
嫌われてしまいました。 |
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面白そうだと思って録画した怖い系の番組。
見る時間は深夜です。
だから余計に怖いのです。
寝室に行ってしまったイヴとナナを呼びたい気分。
なぜか彼女たちがいると怖くないのです。
不思議ね。 |
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犬の映画を見る。
犬のドキュメンタリー番組を見る。
涙なしでは見ることが出来ない場面がある。
私は思わずイヴやナナに手を伸ばす。
彼女たちの感触にほっとする。 |
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